「最近、なんだかずっと疲れている」「短い休みでもからだをリセットしたい」——そんな思いで向かったのが、秋田県・八幡平にある新玉川温泉。
草津温泉でプチ湯治に目覚めて以来、次はもっとパワフルな温泉を…と探していたところ出会ったのが、pH1.1という日本一の強酸性を誇る玉川温泉・新玉川温泉。湯治場としての歴史も深く、全国から療養目的で訪れる方も多いという場所です。
結論から言うと、想像をはるかに超えるパワーと入りすぎによる大失敗を経験しました。この記事では正直に全部お伝えします。
- 新玉川温泉がプチ湯治に向いている理由
- 実際の1泊2日スケジュール
- 浴槽の種類と特徴
- からだに感じた変化
- 入りすぎによる失敗談と注意点
- 費用やアクセスなどの基本情報
- 肩こり・冷え性・皮膚疾患などの不調がある
- 草津温泉より強い泉質を体験してみたい
- 温泉と岩盤浴を組み合わせた本格的な湯治に興味がある
- 自然に囲まれた環境でこころをリセットしたい
- 引きこもり湯治がしたい
玉川温泉・新玉川温泉とは?|プチ湯治に向いている理由
秋田県八幡平エリアにある玉川温泉・新玉川温泉は、日本屈指の湯治場として有名な温泉地です。その最大の特徴はpH1.1という日本一の強酸性。草津温泉(pH1.6〜2.0)よりさらにパワフルな泉質で、古くから療養目的の方が全国から訪れています。
また、玉川温泉と台湾の北投温泉にだけ産出する希少な石「北投石」が、この地にはあります。微量のラドンを放出するこの薬石によるホルミシス効果(適量の放射線を体に取り入れることで免疫力向上や疲労回復などの健康増進効果をもたらす現象)を求めて、天然岩盤浴を目当てに訪れる方も多いです。
そんな魅力あふれる玉川温泉がプチ湯治に向いている理由をまとめると以下の4つです。
① pH1.1・日本一のパワフルな泉質
強酸性による疲労回復・冷え改善・肌への効能が期待できます。
② 天然岩盤浴・屋内岩盤浴・医師在中など施設が充実
温泉だけでなく、総合的に健康と向き合える環境が整っています。
③ 周囲に何もない自然環境
引きこもり湯治ができる、まさに「からだのリセット」にぴったりの場所です。
④ 玉川温泉と新玉川温泉の使い分けができる
昔ながらの湯治環境を求める方は「玉川温泉」、リゾート感覚で楽しみたい方は「新玉川温泉」と使い分けられます(源泉は同じ)。
なお、豪雪地帯のため冬季(毎年11月末〜4月中旬)は玉川温泉・天然岩盤浴エリアへの立ち入りはできず、新玉川温泉のみ営業しています。また冬季は路線バスのみ立ち入り可能なので、必ずバスで向かいましょう。

今回は3月にうかがったので玉川温泉エリアは立入不可。情報収集もかねて新玉川温泉を利用しました。
アクセス|東京から新玉川温泉への行き方
| 交通手段 | ルート | 目安 |
|---|---|---|
| 新幹線+バス | 東京→田沢湖駅(新幹線こまち)→新玉川温泉(路線バス約1時間) | 約4〜5時間 |
| 飛行機+バス | 秋田空港→エアポートライナー→新玉川温泉 | 約3〜4時間 |
| 車(冬季不可) | — | — |
今回は新幹線で田沢湖駅へ向かい、駅からは路線バスを利用しました。バスはクレカのタッチ決済やPayPayが利用可能で便利です。
バスの本数が限られているため、必ず時刻表を確認してから向かいましょう。
今回お世話になった宿|新玉川温泉
今回のプチ湯治でお世話になったのは「日本の山岳温泉リゾート 新玉川温泉」。
玉川温泉と同じpH1.1という日本一の強酸性源泉を使用しながら、リゾートホテルのような快適な設備が整っているのが特徴です。大浴場・貸切風呂・屋内岩盤浴・医師在中と、温泉と健康に向き合える環境が充実しています。
昔ながらの湯治場「玉川温泉」のパワーをより快適に体験したい方に向いている宿で、プチ湯治初心者にもおすすめです。
今回はびゅうダイナミックレールパック(新幹線往復+宿泊セット)で約44,900円でした。
📍 日本の山岳温泉リゾート 新玉川温泉
秋田県仙北市田沢湖玉川
※楽天トラベル・じゃらん・一休などから予約可能
新玉川温泉の正しい入り方|プチ湯治の基本
新玉川温泉は強酸性でパワフルすぎるため、入り方に特に注意が必要です。そのパワフルさは草津温泉の比ではありません。初めての方はぜひ参考にしてください。
- かけ湯をたっぷりしてからゆっくり入る
- 初日は1〜2回程度の入浴にとどめる
- まず「ぬるい湯」(源泉50%・39℃前後)から始める
- 刺激が強いので普通の温泉よりも短めに入浴する
- 絶対に肌を掻かない・擦らない
- 顔に源泉をつけない
- 刺激が強すぎると感じたら無理せず「弱酸性の湯」へ
- 最後は流し湯で温泉成分を流す

新玉川温泉の泉質はこちら。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 源泉名 | 玉川温泉(大噴) |
| 泉質 | 酸性・含二酸化炭素・鉄(II)-塩化物泉 |
| 泉温 | 98℃ |
| pH値 | 1.1(日本一の強酸性) |
| 溶存物質(ガス性のものを除く) | 5.568g/kg(濃い温泉の目安1000mgを大きく超える。草津温泉以上!) |
| 湧出量 | 約9,000L/分(日本一) |
| 主な成分 | 塩酸・硫酸・ヒ素・鉄など |
| 主な効能 | 入浴:疲労回復、神経痛、冷え性、皮膚疾患、慢性消化器病など 飲泉:萎縮性胃炎、便秘、胃腸機能低下、鉄欠乏性貧血 |
| 放射能 | ラドンを含む(北投石由来) |

鉄分を含むため、飲泉では貧血に効能があります。重度一歩手前の貧血持ちにはありがたい効能です
1日目|バリエーション豊かな浴槽を楽しむものの…
7:30頃|東京駅から新幹線で田沢湖駅へ
できるだけ早く到着したくて早起きを頑張りました。
車窓から見える景色が北上するごとに雪景色へと変わり、季節が巻き戻っていくような感覚が楽しめました。移動時間も癒し旅の一部です。
10:30頃|田沢湖駅到着
雪が舞う田沢湖駅へ到着。
バスの出発まで45分ほど時間があり、駅内の展示室を見て過ごしました。意外に展示物が充実していてあっという間。

11:15頃|路線バスで新玉川温泉へ
路線バスで約1時間かけて新玉川温泉へ。この季節は積もった雪の量が圧巻すぎて、外を眺めるだけで楽しいです。

電波が届きにくい区間もあったので、オフラインで見られるコンテンツを準備しておくとなお安心です。
12:15頃|チェックイン
アースカラーの温かみある大きなホテルに到着。
スタッフさんが朗らかで居心地のよい雰囲気です。チェックイン時に貸切風呂(無料)と屋内岩盤浴(有料)の予約ができるので、早めに押さえておくのがおすすめです。
13:00頃|1回目の温泉入浴|pH1.1を体感
チェックイン後早々に、本日1回目の入浴へ…。草津温泉(pH1.6)が大丈夫だったので「いけるはず」と軽い気持ちで向かいましたが…想像以上のパワーでした。
まずは源泉50%の浴槽から。ピリピリ感はあるものの数分は入れました。続いて源泉100%に挑戦したところ…かゆい!!!!!とにかく刺激が強く、1分も入っていられませんでした。

そしてここで大失敗を犯してしまいます。かゆみに負けて背中を掻いてしまったのです。後に、これが大変なことになります(詳しくは注意点の項目で…)。みなさんは絶対に掻かないでください。
16:00頃|屋内岩盤浴を体験
チェックイン時に予約した屋内岩盤浴を体験。

床に通っている温泉熱で温まる岩盤浴で、空気の温度はそこまで高くなく、1時間ほど入りっぱなしでも大丈夫な設計になっていました。北投石のホルミシス効果をゆっくりと得るためにはこのくらいがちょうどよいのかもしれません。
時間になるとスタッフさんが声をかけてくれるので、うっかり寝過ごす心配もありませんでした。

わたしは冷え性でなかなか汗が出ないので、1時間では足りなかったです(残念…)
17:00頃|貸切風呂(源泉50%)を体験
続いて貸切風呂へ。新玉川温泉の貸切風呂は全部で3つ(源泉100%×1、源泉50%×2)あり、事前予約制ですが空きがあれば無料で利用できます。
わたしは源泉50%の1番小さな浴槽(1〜2人用)をお借りしました。

湯の花がたくさん積もる小さな浴槽。大浴場よりも狭い分とても新鮮で、大浴場ではあまり刺激を感じなかった半身浴や足湯でもピリピリ感が…。
最初に入浴した時に背中を掻いてしまったせいでこちらでも痛みが出てしまったので、全身浴は少しだけにしておきました。
18:30頃|秋田名物きりたんぽが光るビュッフェ夕食
温泉で体力を消耗し、お腹がしっかり空いた状態でいただくビュッフェ。そんな夕食は格別です!きりたんぽ・比内地鶏のお茶漬け・天ぷら・ホタテ焼き・お刺身など…秋田名物を中心に充実した内容のビュッフェで、何を食べてもおいしくて困りました。

とはいえ、全体的にヘルシーなメニューが中心で、さすが湯治場らしい食事内容。たくさん食べても罪悪感は少なめです(笑)
21:30頃|3回目の入浴。肌に優しい系の浴槽を活用
背中の状態が心配だったので、肌に負担の少ない浴槽を中心に入ることに。
新玉川温泉には刺激が強すぎる方向けに優しい浴槽も多数用意されています。以下の浴槽がおすすめです。
- 弱酸性湯:源泉を99%薄めた浴槽。生傷があっても痛くないので入りやすい
- 箱蒸湯:箱で体を覆い、床下を通る温泉の蒸気で体を温める。お湯が体にふれるわけではないので肌に優しく、蒸気が気持ちいい。
- 蒸気湯:いわゆるミストサウナ。源泉100%の温泉蒸気で体を温める
- 露天風呂:源泉30%で他より濃度が低め(ただ生傷にはしみる)
- 飲泉場:甘くないレモネードみたいな味。疲れた体に意外と染み渡る。必ず指定の方法で薄めて飲み、飲泉後はうがいをしましょう。
特に箱蒸し湯が気持ちよく、冷え性のわたしには足元から温まる感覚が最高でした。


新玉川温泉初日は1〜2回程度の入浴がおすすめされてるニャ。ママははしゃぎすぎだニャ〜(パンチ)
2日目|玉川温泉から湯治について学ぶ
7:30頃|朝食ビュッフェ
朝食もビュッフェ形式。やはりヘルシーなメニューが中心で、玄米・おかゆなど体に優しいものも揃っています。

湯治場らしく、健康に良さそうな食べ物を多く集めてみました。
8:30頃|本日1回目の入浴
昨夜の傷口が少し塞がっていたこともあり、源泉50%に慎重に入浴することに…。
痛みが少なくなっていたので油断して肌をこするとピリピリ感が増して痛みが出てきました。強酸性温泉によって肌が溶けて刺激に敏感になっていることを実感…。入浴時は絶対に肌を擦らないようにしましょう。
10:00頃|チェックアウト後もロビーでゆっくり
チェックアウト後に「帰りのバスまで日帰り利用で温泉に入りたい」と伝えたところ、無料で利用させていただき、タオルも貸してもらえました。とてもありがたいです。
広くて居心地のよいロビーで多少のテレワークもできます。

11:30頃|2回目の入浴
背中の傷を悪化させないことを心に誓い、2回目の入浴へ。
箱蒸し湯がお気に入りになり、今回も堪能。冷え性の自分にとって足元からじっくり温まっている瞬間はまさに至福の時…。
「弱酸性の湯」も並行して入ります。この湯は肌に優しく(といってもpH3程度はあるそうです)駆け込み寺のような安心感がありますね。
12:30頃|お土産に書籍『玉川温泉 湯治の手引き』を購入
売店で見かけて気になっていた書籍『玉川温泉 湯治の手引き』を購入。湯治の知識を深めるために読んでみることにしました。

こちらの売店では秋田名物やお酒などのお土産もたくさんあるので、見ているだけでも楽しいです。
ちなみに帰りの新幹線で読んでみましたが、湯治の効果や温泉と体の仕組みがわかりやすくまとめられており、湯治初心者のわたしにとってとても勉強になりました。湯治に興味がある方に強くおすすめします。
13:00頃|帰宅前ラスト・3回目の入浴
体を温めて帰りたくて3回目の入浴。やはり箱蒸し湯が心地よいです。本当は頭浸湯(いわゆる寝湯)をたっぷり体験したかったのですが、次回への楽しみにとっておきます。
最後の入浴となるので上がり湯でしっかり流し、脱衣所では保湿のためにクリームをたっぷり塗りました。
13:55頃|バスで帰路へ
1泊2日・合計6回の入浴を終えて帰路へ。日本で最も有名と言っても過言ではない湯治場・玉川温泉の泉質を肌で受け止めた滞在でした。
湯治についてもあらためて考えることができ、今後のプチ湯治の過ごし方も大きく変わりそうです。
プチ湯治の効果|1泊でも感じられた変化
| 症状 | 変化 |
|---|---|
| 肩こり・首こり | 血行が促進されてほぐれた |
| 冷え | 箱蒸し湯などで全身をくまなく温められた |
注意点|肌へのダメージは大。入りすぎは厳禁!
後日談ですが、帰宅後に背中を見ると、かなりひどい状態になっていたため皮膚科へ行きました。診断は「とびひ」。飲み薬のステロイドまで処方されるほどでした。
本来、強酸性の温泉には殺菌作用があるため、 草津温泉をはじめ多くの酸性泉が皮膚疾患に効能があると言われています。
ただし殺菌効果が得られるのは必要十分な時間、お湯につかった場合の話。 今回わたしは源泉100%の刺激に負けて十分な時間入浴できなかったため、 一時的に細菌が増殖した状態のままお湯から上がってしまったのではないかと考えています。(あくまでも個人の考えなので確証のあるものではありません)
繰り返しますが、新玉川温泉は特殊な泉質の温泉。以下は必ず守ってください。(自戒の念もこめて…)
- 絶対に肌を掻かない
- 肌をこすらない
- 顔に源泉をつけない
- 初日は1〜2回の入浴にとどめる(体調にあわせて無理せず入浴する)
- 源泉100%は肌の状態を見ながら慎重に(長湯はしない)
- 上がり湯をたっぷりする
- 保湿クリームをたっぷり塗る
まとめ|日本一のパワーを持つ温泉。だからこそ、丁寧に向き合って
新玉川温泉は、日本一の強酸性温泉のパワーを、温泉だけでなく岩盤浴・蒸気浴・飲泉など多彩な形で体験できる湯治場としての環境が整った素晴らしい温泉地でした。
パワーが強い分、体への影響も大きく、自分の体調と相談しながら無理せず入ることが何より大切です。次回は肌を絶対に掻かず、天然岩盤浴もできる季節に再訪したいと思っています。
温泉と、暮らしていきましょう。
旅のデータ|費用まとめ
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 交通 | 新幹線(東京〜田沢湖・往復)+宿泊セット | 約44,900円 |
| バス | 田沢湖駅〜新玉川温泉(片道1,700円) | 約3,400円 |
| 合計 | 食費・お土産別 | 約48,300円〜 |
予約は楽天トラベル・じゃらん・一休などから。
びゅうダイナミックレールパックなどセットプランもお得です。
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