仕事の疲れが取れない、なんとなく体がだるい……そんな慢性的な不調が続いているとき、わたしはプチ湯治に出かけます。
「湯治」と聞くと、何週間も温泉地に滞在する昔ながりの療法をイメージするかもしれません。でも「プチ湯治」なら、1泊2日〜2泊3日の短い滞在で大丈夫。忙しい現代人にも取り入れやすい、こころとからだのリセット法です。
この記事では、プチ湯治の基本的な考え方から、具体的なやり方・選び方・注意点まで、わたしの実体験をもとにご紹介します。
- プチ湯治とは何か(従来の湯治との違い)
- プチ湯治に向いている温泉の選び方
- 1泊2日でできるプチ湯治の過ごし方
- プチ湯治でやってはいけない注意点
- わたしが感じた効果(個人の感想)
- 慢性的な疲れ・だるさが続いている
- 冷え性や肩こり・腰痛に悩んでいる
- 湯治に興味はあるけれど、長期滞在は難しい
- 温泉旅行をもっと”意味のあるもの”にしたい
- からだのメンテナンスを意識し始めた
- 健康増進・未病予防に興味がある
プチ湯治とは?|従来の湯治との違い
湯治の基本おさらい
湯治とは、温泉地に一定期間滞在して繰り返し入浴することで、慢性的な不調の回復を目指す日本の伝統的な健康法です。詳しくは「湯治とは?」の記事でも解説しています。
プチ湯治の定義
プチ湯治に明確な定義はありませんが、「1泊〜3泊程度の短期滞在で、疲労回復や未病予防・健康増進を目的に温泉地に滞在し、温泉の効能をからだに取り入れる旅」を指すことが多いようです。長期滞在が難しい忙しい現代人のための新しい旅・湯治のスタイルと言えます。
わたしは上記に加え、以下の3つを意識した旅を「プチ湯治」と呼んでいます。
- 新鮮さにこだわった温泉に入る(源泉掛け流し・循環消毒なし・加水加温は最低限の温泉)
- 1日複数回、ゆっくりと繰り返し入浴する
- 入浴後はしっかり横になって休む
観光メインの温泉旅行とは違って、ひたすら「入って、休む」を繰り返すのがプチ湯治のスタイルです。この何もしない時間がいちばんの贅沢だと感じています。
プチ湯治に向いている温泉の選び方
わたし自身が意識しているプチ湯治向きの温泉の選び方を紹介します。
成分の濃い温泉を選ぶ
プチ湯治では、温泉の成分量・泉質がとても重要だと感じています。例えば以下のような温泉が濃い温泉。
- 草津温泉:pH約2.0の強酸性硫黄泉(ガス性のものを除く溶存物質:5.568g/kg)
- 玉川温泉・新玉川温泉:ph約1.1の日本一の強酸性温泉(ガス性のものを除く溶存物質:3.30 g/kg)
成分が濃い温泉ほどからだへの働きかけが強くなるため、湯あたりしやすいですが効果は感じやすいです。
新鮮さにこだわっている温泉
温泉成分をできるだけ新鮮なまま、からだに取り込みたい…。そんな自分なりのこだわりから、宿を選ぶ際には温泉は「源泉かけ流し・循環消毒なし・加水加温は最低限」であるところをできるだけ選ぶようにしています。
加水加温はない方が望ましいですが、温泉の温度によってはどうしようもない時もあると思っています。加水については、源泉成分がとても濃い場合はOKとしています。

玉川温泉のように50%加水してもとんでもないパワーを持っている温泉もあるので、加水加温については快適に入浴するための最低限のものであれば良いと思っています
繰り返し入れる環境であること
プチ湯治では「何度も入れること」が大切です。そのため、
- 貸切風呂が充実している宿
- 大浴場に時間制限なく入れる・入浴可能時間が長い宿
- 宿から徒歩圏内に共同浴場がある温泉地
を選ぶと、無理なく反復入浴ができます。
特にチェックアウト後にも温泉に入りたい場合は、共同浴場もしくは他ホテルの日帰り入浴ができる温泉が必要になります。事前にチェックしておくといいでしょう。

共同浴場めぐりしながらのお散歩は気持ちよさそうだニャ!
1泊2日のプチ湯治モデルプラン
実際にわたしが実践している、1泊2日の過ごし方(モデルプラン)をご紹介します。
1日目は温泉入浴2〜3回、2日目は3回を目安に行動することが多いです。
1日目|お宿の温泉をたくさんいただく
15:00頃|チェックイン
チェックイン時間にあわせて宿に到着。荷物を置いたら、さっそく最初の入浴へ。
15:30頃|1回目の入浴
最初は短めに。温泉は体力を消耗するので、最初からとばさないように。かけ湯もたっぷりしましょう。
16:00頃|横になって休む(2〜3時間)
入浴後は横になって休むのがおすすめ。だいたいの場合眠くなってしまうので、私はお昼寝しています(笑)

18:00頃|夕食
基本は宿で夕食。おいしい地のものをいただきます。素泊まりプランの場合は宿のお外へ食べに行きますが、お店選びに困らないように、食事付きが選べる場合は宿ですませることが多いです。
20:00頃|2回目の入浴
夕食後はお腹を休めて2回目の入浴。お腹がいっぱいだったり、部屋休憩が心地よい場合はゴロゴロすることもあります(笑)
22:30頃|3回目の入浴
就寝前の入浴。髪を洗いながらのんびり入浴。
23:30頃|就寝
からだのぽかぽかと共にお布団へ…。できるだけスマホをいじらないように。(と言っても、わたしも少しいじってしまうことが多いです。反省(笑))
2日目|日帰り温泉を中心にめぐる
8:00頃|朝食
健康的に朝ごはん。もともと起床時間が10時前後だったのですが、最近早起きにも慣れてきました。
9:00頃|1回目の入浴
朝食後30分ほど時間をあけて、1回目の入浴へ。朝早く起きれる方は、朝食前でもいいと思います。(早朝は空腹なので緑茶を飲む・お茶請けを食べてから行くなど、湯あたり防止してくださいね)
10:00頃|チェックアウト
チェックアウト時間にあわせてギリギリまでゆっくりさせていただきます。
10:30頃|お散歩がてら観光タイム
お宿の近くで行きたい観光地があれば、お散歩がてら行ってみます。天気によってはカフェなどでのんびりすることも…。温泉地にはおしゃれなカフェも多いので、のんびりと時間を過ごすこともできます。
11:30頃|ランチタイム
GoogleMapでおいしそうなランチを探して伺います。地元の人が利用している昔ながらのお店に足を運んでみるのが好き。混雑を避けるために12時より早めに行きます。
13:30頃|共同浴場 or 日帰り温泉で2回目の入浴
食後少し休んだのちに2回目の入浴へ。午前中の散歩疲れも癒やされます…。共同浴場では地元の方と「お湯が熱いでしょう」なんて会話をする機会もあります。
14:30頃|コワーキングスペースでプチワーケーション
本来何もしないのが望ましいですが、何もしないことで逆に仕事が気になって温泉に集中できないことがあったため、現在は仕事時間を1〜2時間とっています。仕事の連絡を返したり、今日中に片付けないといけないタスクをこなしたり…。
「温泉と暮らす。」を意識しているため、温泉に入るのも仕事をするのも生活の一部として、どちらも無理ないように行うことを心がけています。

温泉も仕事も生活の一部。ひとつのくくりの中で分けることなく、うまくバランスをとってやりたいな、と思っています。
16:00頃|本日3回目の入浴
本日ラスト、3回目の入浴。ちょっと早いですができれば髪も洗ってしまいたいため、洗い場がある近代的な浴場を選ぶようにしています。(共同浴場だとない場合も多いので、その場合は仕方ない)
帰宅前にすっきりし、体もポカポカで帰ることができます。
17:00頃|帰宅
飛行機・新幹線・バスなどで東京へ帰宅。

ママ、帰ってきたらチュールちょうだい!
プチ湯治でやってはいけない注意点・わたしの失敗談
最初から長湯しすぎない
温泉は通常の入浴よりも疲れやすいです。そのため、いつもの入浴時間にあわせずに、最初は短い時間からはじめましょう。
成分の濃い温泉では、15分程度を目安に上がることが大切です。反復浴(2〜3分の入浴と休憩を繰り返す)もおすすめ。
入りすぎて体調を崩した・体調が悪いのに無理して入った
新玉川温泉で入浴しすぎて肌をいためた経験があります。新玉川温泉は成分が強すぎるため、初日の入浴は1〜2回が推奨と記載されてたのですがいきなり3回入り、なおかつ1回目の入浴で肌に痛みがあったのに、その後も無理して入ったのもとても良くない行動でした。(二度とやりません)
1泊2日の短期滞在で気が急いてしまったのですが、体を壊しては意味がないため、無理せず入浴しましょう。体調がすぐれない時は入浴は控えて。
わたしが感じたプチ湯治の効果(個人の感想)
わたしが感じたプチ湯治の効果を紹介します。(すべて個人の感想なので効果を保証するものではありません)
- 肩こり・首こりの改善
- 冷えの解消
- ぐっすり眠れる
- 肌がきれいになる

子宮筋腫と貧血をきっかけにプチ湯治を始めたわたし。定期的に温泉に通うこと、あわせて日常の生活習慣を見直すことで、からだとこころが整う感覚は確かにあり、以来プチ湯治にのめり込んでいます。

温泉で得られた効果を維持したいと思い、日常の生活習慣も見直しました。結果肩こり・首こり・冷えは軽減された感じがしていて嬉しいです!
費用の目安
わたし自身はプチ湯治は以下のような予算感でやっています。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 宿泊費(1泊2食) | 10,000〜20,000円 ※湯治プランや素泊まり7,000円+外食を選択するともっと安くなる |
| 交通費 | 往復10,000〜25,000円程度(交通手段や距離による) |
| 共同浴場・外湯 | 無料〜1,000円程度 ※ホテルの日帰り温泉は1,000円を超えることもある |
| 合計(1泊2日) | 25,000〜50,000円程度 |
宿の料金や行き先(交通手段)によって費用感は大きく異なります。わたしは単発よりも月に1〜2回と繰り返しいけるように。上記のような費用感で行っています。

遠いところは飛行機のセールを使って早期予約するようにしています。近い日程でどうしても温泉地に行きたい場合は新幹線・電車・バスで行ける範囲だと価格が安定していて行きやすいです。
まとめ|プチ湯治は「なにもしない」が正解
プチ湯治のポイントをまとめます。
- 泉質にこだわった温泉を選ぶ
- 体調にあわせて1日数回、15分以内の入浴を繰り返す
- 入浴後は必ず横になって休む
- 観光よりも「入って、休む」を優先する
- 無理せず、からだのようすを見ながら進める
忙しい日々の中で、1泊2日だけからだのために時間を使う。それだけで、こころとからだのリセットができる——それがプチ湯治の魅力だとわたしは思っています。
ぜひ、最初の一歩を踏み出してみてください🌿
温泉と、暮らしていきましょう。








