【湯河原温泉|神奈川】プチ湯治1泊2日体験記|塩化物泉の”熱の湯”でからだの奥から温まる

東京から近くて行きやすい、プチ湯治向きの温泉はないかなぁ…。そんなとき見つけたのが、神奈川県の湯河原温泉

東京から東海道線で約1時間半。意外と近い温泉地なのに「行ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。わたしもそのひとりでした。

1泊2日のプチ湯治で実感したのは、塩化物泉の「温め力」のすごさと、熱めの温泉からあがった時の爽快感。湯上がりに汗がじんわりとにじんできた経験は、これまでの温泉旅行では味わったことがなくて、かなり驚きました。

この記事では、湯河原温泉でのプチ湯治の様子をレポートします。

この記事でわかること
  • 湯河原温泉がプチ湯治に向いている理由
  • 東京からのアクセス方法
  • 1泊2日の時系列レポート(宿・温泉・夕食・翌日の共同浴場)
  • 塩化物泉を体感して感じた効果(個人の感想)
  • 注意点・失敗談
  • 費用の目安
こんな方におすすめ
  • 肩こり・冷えに悩んでいる
  • 東京近郊で「しっかり温まれる」温泉を探している
  • 静かで落ち着いている、穴場の温泉地を探している
  • プチ湯治に興味はあるけれど、遠出は難しい
  • 温泉宿でのんびり過ごしたい方

湯河原温泉とは?|プチ湯治に向いている理由

湯河原温泉は、神奈川県の南西部にある足柄下郡湯河原町に位置する温泉地。(お隣は静岡県の熱海)開湯の歴史は古く、奈良時代から続く由緒ある湯として知られています。

温泉街は山間の谷あいに広がり、都心からのアクセスがよいにもかかわらず、静かでゆったりとした時間が流れています。草津や箱根よりも環境客が少ないため、落ち着いて過ごせる穴場の温泉街です。

湯河原温泉の泉質

湯河原温泉の泉質は、主に塩化物泉です。塩化物泉は「熱の湯」とも呼ばれ、からだを芯から温める効果があると言われています。成分が皮膚に膜を張るため、湯上がり後もからだのポカポカが長続きするのが特徴です。

宿の温泉成分表 まとめ

項目内容
源泉名湯河原温泉
泉質ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温59.0℃
pH値8.3(弱アルカリ性)
溶存成分(成分総計)1,408mg/kg
主な陽イオンナトリウム(346mg/kg)
カルシウム(111mg/kg)
主な陰イオン塩化物イオン(457mg/kg)
硫酸(298mg/kg)
遊離成分メタケイ酸(96.9mg/kg)
メタほう酸(8.46mg/kg)

草津温泉の硫黄泉とはまた違う温まり方で、じんわりと長く続く感じがします。どちらが好みかは人それぞれですが、わたしは草津も湯河原もどちらも好きです。

プチ湯治に向いている理由

  1. 東京から東海道線で約1時間半とアクセスしやすい(日帰りも可能)
  2. 温泉街の規模感がちょうどよく、環境客も少ないため落ち着いて過ごせる
  3. 駅周辺に食事処・カフェもあり、短期滞在でも充実(ただし平日は定休日のお店が多いため注意が必要)

アクセス

交通手段ルート備考
電車(東海道線)東京駅→湯河原駅(約1時間30分)グリーン席でゆったり移動が◎
新幹線東京→熱海(新幹線)→湯河原(東海道線)時間を短縮したい場合に
バス湯河原駅→温泉街駅から徒歩も可能だが少し距離あり
雨ちゃん

グリーン席でゆっくり移動すれば、着いた時点ですでにちょっとリセット気分ニャ🐱

1日目|宿の超新鮮な温泉をいただく

13:30頃|『湯河原惣湯 玄関テラス』へ

東海道線のグリーン車にのって快適に湯河原へ。チェックインまで少し時間があったので、まずカフェ『湯河原惣湯 玄関テラス』へ行くことにします。雨の日でしたが、かえって落ち着いた雰囲気で趣がありました。

しらすピザのミニサイズ+ドリンクのセット(800円)を注文。小ぶりでしたが焼きたてで、しその香りが爽やかでとてもおいしい一品。生地はもちもちで、バターたっぷりのガーリックトーストを食べている時のような満足感がありました。

しらすピザのミニサイズ+アイスコーヒー(800円)

こちらは2階が無料のコワーキングスペースになっています。1階のカフェで買ったものを持ち込んで食べながらのんびりできます…。

コワーキングスペースがあれば、湯河原温泉でのプチワーケーションも安心ですね

15:15頃|『温泉宿 ゆっくり』へチェックイン

いつも通り、チェックイン時間にあわせてお宿へ。今回は『温泉宿 ゆっくり』さんを予約しました。名前のとおり「ゆっくりと過ごしてほしい」という思いが込められており、チェックアウト時間がなんと12時のお宿です。

宿に着くと、柔らかい雰囲気のスタッフさんが迎えてくださいました。昔ながらの大きなお屋敷の一室にお邪魔したような感覚。どこか懐かしさと温かさがある宿です。

チェックイン時に翌朝の朝食をどうするか聞かれ、数量限定の「鮭のカマ焼き定食」(1,500円)を9:00でお願いしました。基本素泊まりですが、朝食は別料金でお願いすることができます。

宿内は音がよく響く構造のため、みなさん静かに過ごしている雰囲気。いたるところに丁寧な案内が掲示してあって、「みんなで良い環境をつくり上げている」感じがしました。

16:30頃|本日1階目の温泉へ

誰もいないタイミングを見計らってまずは温泉へ。入浴前に成分表を見て予習…。

項目内容
源泉名湯河原温泉
泉質ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温59.0℃
pH値8.3(弱アルカリ性)
溶存成分(成分総計)1,408mg/kg
主な陽イオンナトリウム(346mg/kg)
カルシウム(111mg/kg)
主な陰イオン塩化物イオン(457mg/kg)
硫酸(298mg/kg)
遊離成分メタケイ酸(96.9mg/kg)
メタほう酸(8.46mg/kg)

中に入ると1〜2人が入れるサイズの浴槽が目に入ってきます。循環消毒なし・加水加温なしの新鮮な温泉がかけ流しされていています。

たぬきさんご一行がお出迎えしてくれる浴槽

掛け湯をした瞬間、熱さにびっくり!43℃前後に調整していると書いてありましたが、以前入った草津温泉よりも熱く感じるほど。最初はじっとしているのがやっとでしたが、だんだんとからだが慣れてきます。

湯船にずぶりと身を沈めると、手足にピリピリと刺激が走ります。毛細血管の末端まで血が行き届いている!そんな感覚です。一度湯船から出て少し休憩し、もう一度入りました。

湯上がり後はしばらく経ってもからだがほかほかしたまま。背中からじんわりと汗がにじんできて「湯上がりにここまで汗をかいたのははじめて!」と驚くほどでした。肩こり・首こりもほぼなくなっていて、かなり感動です。

湯ざわりはさっぱりしてますがお肌はしっとりめ。雨の音も心地よく、窓の外の雨音と湯けむりがなんとも風情がありました。

18:00頃|宿の向かいにある『Charly’s(チャーリーズ)』で夕食

夕食は宿の目の前にある『Charly’s(チャーリーズ)』へ。この日は火曜日で、湯河原温泉街にある多数の食事処が定休日。近場のお店が空いていて、安心しました。

ポモドーロのパスタセット(2,200円)に、フルーツワインのまるちびたびーの(700円)をいただきました。パスタセットにはサラダとアペタイザー4種つき。

アペタイザー4種
ポモドーロ

おしゃれな内装で店内は薄暗く、雰囲気の良いお店です。支払いは現金のみなのでご注意を。

20:00・23:00頃|2・3回目の入浴

夕食後、20:00と23:00に入浴。チェックアウト後・夕食後・就寝前に温泉に入るのが、プチ湯治1日目のわたしのルーティーンです。がっつりと温まり、そしてたくさんの汗をかきました。

湯上がり後の肌も乾燥しておらず、化粧水をしなくてもある程度潤いが保たれている感じです。汗のかきかたは異なりますが、岩盤浴に入った後のようなしっとりとした感覚です。

からだがしっかりと温まり気持ちよくなったところで就寝。宿の玄関扉が開くたびに、ちりりん…と風鈴のような音が鳴る仕掛けになっていて、その音もまた風情がありました。そんな音を聞きながら眠りにつきます…。

広縁つきの和室のお部屋でゆっくりおやすみなさい…(外には桜が見えました)

2日目|霊泉といわれる「ままねの湯」へ…

8:15頃|お宿の温泉にラスト入浴

寝ぼけ眼を擦りながら朝イチで温泉へ…。昨日夜と男女の浴槽が逆になっていてますが、こちらも2人くらいで入れるこぶりな浴槽で、新鮮な温泉がたっぷりと注がれています。

昨日夜は男性用だった浴槽。こちらも新鮮な温泉がオーバーフローしています

このお宿では0〜6時・10〜15時は温泉に入ることができません。この時間帯に換水され、男女の浴槽が変わります。1日2回も換水し、湯船に新鮮な温泉をたもっているのは素晴らしいとしか言いようがありません。もちろん消毒・循環・加水・加温なしの源泉掛け流し温泉です。

朝食が9時でも可能だったので、早起きが苦手なわたしでも、朝起きて朝食前に温泉に入ることができました!

朝からすっきり爽快な気分と、就寝中の体のコリを解消することができました。

9:00頃|お宿の朝食をいただく

体が温まったところで、チェックイン時にお願いした朝食を…。数量限定の「鮭のカマ焼き定食」(1,500円)です。

鮭のカマ焼き定食

時間に朝食会場へ行くとすでに準備されていました。お味噌汁・ごはんはセルフで盛るかたちで。おかわり自由、壁には黙食をお願いする張り紙。落ち着いた湯治宿のような雰囲気です。

肝心のお味ですが大ぶりで脂がしっかりのった鮭カマがおいしく、ごはんをたくさんいただいてしまいました。次来る時には別の定食も食べてみたいです。

9:30頃|爆睡

朝食後、温泉パワーに加えてお腹いっぱいになり気持ちよく、そのまま2時間ほど爆睡してしまいました(笑)温泉に入ってしっかり休む…これもプチ湯治の醍醐味かもしれません。

チェックアウトが12時までなので、本当に「ゆっくり」できるお宿です。

12:00頃|謎の無人メダカ屋さんに行ってみる

チェックアウト後、宿から徒歩30秒くらいの場所にある無人メダカ販売所へ。昨日見かけて気になっていたのと、「気軽に入ってください」と案内があったので、お邪魔させていただくことに…。

店内はとても綺麗に整えられていて、色鮮やかなメダカに加えウーパールーパーもいました。昔ながらのシンプルなカラーのメダカしか見たことがなかったので、グリッターカラーのキラキラと輝くメダカにびっくりです!

メダカ動物園?のように整えられた場所

残念ながらお魚さんを飼うのは難しいのでみるだけですが、鑑賞料をお支払いしたくなるくらい、なかなか楽しい場所でした。

12:15頃|有名な霊泉 ままねの湯』へ

メダカに衝撃を受けた後、徒歩1分の場所にある『ままねの湯』へ。健康増進に効果があると有名だそうで、それゆえ「霊泉」と呼ばれているようです。

日帰り入浴は湯治・療養目的の方に提供しているようで、入浴料は1回300円とお手頃。こちらは地元の方も多く利用するようですが共同浴場ではなくお宿の温泉で、湯治としての宿泊も可能なようです。

ままねの湯。昔ながらの湯治場の雰囲気があります

入り口にいたおばあさんにお声がけし、300円をお支払い。こちらでは温泉を綺麗に保つため、入浴前に石鹸で体を洗うことが必須とされているので「石鹸はある?」と質問されました。事前に他の方のブログで予習していたので、もちろん持参済み。忘れた場合は100円で購入も可能です。

女湯の入り口で靴をぬぎ、半地下の温泉へ階段をくだります。それではいざ温泉へ…。

成分表
項目内容
源泉名湯河原温泉
泉質ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温81.3℃
pH値8.4(弱アルカリ性)
溶存成分(成分総計)1,714mg/kg
主な陽イオンナトリウム(399mg/kg)
カルシウム(144mg/kg)
主な陰イオン塩化物イオン(552mg/kg)
硫酸(424mg/kg)
遊離成分メタケイ酸(98.0mg/kg)
メタほう酸(11.8mg/kg)

浴槽は広めで4〜5人が入れるような広さ。無色透明ですが光の屈折なのか霊泉パワーなのか青く見える…。温度計がついており、見たところ温度は46℃と高め。ただし不思議と慣れると肌に馴染んでくる感覚があり、繰り返し入りたくなる心地よさがありました。

なんとなくですが、温度が高いからか『ままねの湯』の方がさっぱりした湯上がり。宿の温泉の方がしっとりしている感じ。

個人の体感値として、湯河原温泉のからだのポカポカ具合は、草津温泉と同等以上のパワーを感じました。こうして繰り返し温泉に入るたび、体が元気になっている感じがして、プチ湯治の効果を実感できた時間でした。


その後、別の日帰り入浴可能な温泉にも入って帰ろうかなと思いましたが、循環消毒なしの温泉がなかなか見つからず、本日は帰ることにしました。それでもしっかり温まり、とても満足な温泉滞在となりました。

プチ湯治で感じた効果

あくまでも個人の体感ですが、参考に共有します。

症状変化
肩こり・首こり重たい肩こりがほぼ0になった
冷え入浴後もしばらく汗が出るくらいポカポカ
肌の状態しっとり感あり

注意点

湯河原温泉で気をつけた方がいいかなと感じた点は以下のとおりです。

Wi-Fi・携帯電波に注意

今回宿泊した宿にはWi-Fiはありましたが、わたしの泊まった部屋では弱めでした。(天候(雨・強風)の影響もあったかも)

今回の宿に限らず、昔ながらの旅館にはWi-Fiがなかったり、あっても電波が弱いケースは多々あります。ワーケーション目的の方は自身のスマートフォンからパソコンへテザリングできるようにしたり、周囲のコワーキングスペースを調べておくのが安心です。

こちらでは湯河原惣湯のコワーキングスペースがあり、無料Wi-Fiが快適に利用できました。

湯河原惣湯のコワーキングスペース

火曜日は近隣の飲食店が少ない

こじんまりとした落ち着きのある温泉街である反面、平日は観光客も少ないからか飲食店が定休日になりがちです。

日によっては夕食の選択肢が限られるため、事前に気になるお店の営業日を調べておいたり、食事を持参することをおすすめします。

まとめ|湯河原温泉は「東京近郊のプチ湯治」ができる場所

湯河原温泉は、東京から1〜2時間で行ける本格的な源泉かけ流しのプチ湯治ができる場所でした。

塩化物泉の温め力は想像以上。草津温泉と同等以上のパワーを感じました。「温泉宿ゆっくり」さんの落ち着いた空間にこだわりの温泉、共同浴場『ままねの湯』の霊泉パワーで、日常の疲れをがっつりほぐされました。

からだがよくあたたまり血流がよくなるので、肩こりや冷えが慢性的に続いている方、なんとなく疲れが抜けない方には特におすすめです。

費用もコンパクトで、交通費を含めても日帰り旅行の延長で行けるのが湯河原の魅力。予定を詰め込まず、ただ温泉に入って休む——そんなシンプルな1泊2日を、ぜひ湯河原で試してみてください。温泉と、暮らしていきましょう。

費用の目安

項目 今回の金額
宿泊費(素泊まり) 約8,000円
朝食(鮭のカマ焼き定食) 1,500円
夕食(Charly’s) 約2,900円
カフェ(湯河原惣湯) 800円
ままねの湯 300円
交通費(東京〜湯河原 往復、東海道線グリーン席) 約5,960円
合計(1泊2日・交通費込み) 約19,500円

※交通費は出発地・時期によって異なります。普通運賃(IC)+Suicaグリーン料金の参考価格です。最新の運賃はJR東日本公式サイトでご確認ください。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です