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秋田の山あいにある玉川温泉には、地熱パワーで地面そのものが温かい場所があります。
いわゆる岩盤浴の施設ではありません。その国立公園のなかの地熱地帯に、自分でござを敷いて横になる。それが玉川温泉の「天然岩盤浴」です。
わたしは2026年7月・2泊3日の滞在中に、天気・時間帯を変えて3回通ってみました。曇りの夕方、大雨の昼、快晴の午前。そのたびにまったく違う顔を見せてくれて、そして最後の1回では思わぬ相手と戦うことになりました(笑)
この記事では、玉川温泉『天然岩盤浴』を体験してみての感想や、持ち物・服装など行く前に知っておきたかったことを中心にまとめます🌿
この記事でわかること
- 玉川温泉の天然岩盤浴について
- 天然岩盤浴の利用方法
- 実際に準備した「持ち物・服装」
- 時間帯による混み具合
- 夏に行くなら知っておきたい!「虫のこと」
- 館内の「屋内岩盤浴」との違い
こんな方におすすめ
- はじめて玉川温泉の天然岩盤浴に行く方
- 冷えや慢性的な不調が気になる方
- 室内の岩盤浴しか体験したことがない方
玉川温泉の『天然岩盤浴』とは
玉川温泉の源泉「大噴(おおぶけ)」からは、98℃のお湯が毎分9,000リットル湧き出しており、1か所からの湧出量としては日本一とされています。

そんなパワフルな源泉の影響から大噴の周辺一帯は地熱地帯になっていて、地面がじんわりと温かくなっています。そこにござを敷いて横になるのが、玉川温泉の天然岩盤浴。今ではポピュラーになっている室内型の岩盤浴の生みの親と言われています。
この一帯では微弱な放射能を含んでいる北投石(ほくとうせき) という鉱物も産出します。世界でも玉川温泉と台湾の北投温泉でしか見つかっていない希少な石で、国の特別天然記念物に指定されています。

玉川温泉の公式サイトでは、岩盤浴の効果について「低放射線ホルミシス効果で自然治癒力を促進」と説明されています。ホルミシスとは、ごく微量の放射線がからだにとってよい刺激になる、という考え方のこと。玉川温泉では、北投石や大地から出ている微弱な放射線がその源になっている、というのが一般的な説明です。
医学的な裏づけについてはまだ議論があるようですが、体調がよくなったと感じて何度も通う方が多いようで、健康には良い効果があると言われています。

北投石は特別天然記念物だから、持って帰っちゃダメだニャ!自然を大切にするニャ〜!
玉川温泉『天然岩盤浴』の利用方法
玉川温泉のHPに天然岩盤浴の利用方法が掲載されています。事前に読んで、持ち物の準備をすると良いでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間の目安 | 1回40分程度(1日1〜2回) |
| ござ | 貸し出しなし。各自で用意(イグサのものがよいとのこと) |
| 低温やけど防止 | ときおり身体の向きを変えること (場所にもよりますが、同じ体勢だと低温やけどの危険性があります) |
| 服装 | 吸水性の高い長袖のスエットやトレーナーなどの軽装 |
| 上着 | 朝晩の冷え対策に、ジャンパーなど羽織るもの |
| 履物 | スニーカーがベター |
| 禁止事項 | 客室の浴衣・スリッパなど、備品の使用は不可 |
| 時期 | 例年4月中旬頃から11月下旬まで (冬期は玉川温泉自体が休館で、積雪のため行くことができません) |
※最新情報は玉川温泉HPでご確認ください。

公式の目安は「1回40分程度」となっていますが、実際は空きがあれば長居している人が多いです。わたしも2時間くらいころがってしまいました…。
実際にわたしが持って行った『持ち物リスト』
上記の内容をふまえて、実際にわたしが持って行ったものを「必須のもの」「あるとよかったもの」に分けてまとめます!
必須のもの
- ござ
最も必要なものはもちろんこちらです。貸し出しはないので、持参するか現地で買いましょう!
わたしは宿に併設されている売店で購入しました。売店は8:00〜18:00の営業(シーズンなどにより変更あり)で、岩盤浴用のござやタオルのほか、お土産やお菓子、自炊用の食材まで置いてあり、思っていたより充実していました。

旅館宿泊者以外の人ももちろん利用することができるので、ござに限らず不足しているものがあったら、このお店に立ち寄ってみてください。
- 大きめのバスタオル
ここがわたしのいちばんの失敗ポイントでした…。しっかり汗をかきたいなら、からだ全体を覆えるサイズのタオルを持参するのをおすすめします。
わたしはやや小さめのバスタオルしか持っていかず、体の熱がどんどん逃げてしまい、温まるのに時間がかかりました。(それでもかなり気持ちよかったですが)バスタオル以外にも保温シートなどを使ってしっかり覆っている方は、かなり温まるのかだいたい1時間ほどで切り上げていく方が多かったです。
- 動きやすい服
吸水性の高い長袖のスウェットなどが推奨されていましたが、わたしはAmazonで購入した作務衣を持参しました。他の方は登山をするような服装やジャージ、スウェットや、中にはステテコのような肌着になっている方もいましたが、共通して「吸水性が高く、汗をたくさんかいてもかまわないもの」という感じでした。
本当にかなり汗をかくので、普段の私服とは別に用意してもっていくのがおすすめです。宿の浴衣とスリッパは使えないので、必ず別に用意しましょう。

作務衣は体の締め付けがほぼなく、汗もしっかりと吸ってくれたのでよかったです。半袖半ズボンでしたが、見た目もかわいく、夏の岩盤浴には最適でした(冬は寒いと思います)
- 飲み物(水)
とても汗をかきます!脱水防止のため、必ず水を持参してください。
あるとよかったもの
- 羽織りもの:山の上なので、7月でも朝晩は涼しいです。わたしは持参しませんでしたが、冷えが気になる方はもっていきましょう。滞在中の気温は20℃ほどでした
- 折りたたみ傘:テントが満員のときは、道端にござを敷いて傘で顔部分を覆って日除けをしながら寝転がっている方もたくさんいました
- 虫除け:後述しますが、夏はアブが大量発生するため、肌に塗るタイプの虫除けなどがあった方がいいかもしれません(ただ効果は不明です)

タオルは大きいほうが勝ちだニャ🐱
『天然岩盤浴』体験記|天気と時間帯でこんなに変わる
2泊3日の滞在中、合計3回いきました。その時の天気・時間帯を紹介します。
1回目|曇り・小雨の夕方(14:45〜17:00過ぎ)
旅の初日。玉川温泉到着後、さっそく天然岩盤浴へ向かいました。硫黄の香りが漂う国立公園のなかを5〜10分ほど歩いてテントへ。景色が良いので眺めながらのんびり歩いているとあっという間。
到着するまでの道端には、ござを敷いて傘で日除けをしながら寝ている方がちらほらいらっしゃいました。(後から気づきましたが、毎日同じ場所で岩盤浴している人がいるっぽいです)
3つあるテントのうち、1番熱いと言われている奥のテントへ。夕方という時間帯と天気のせいか、半分ほど空いていました。

ござを敷き、はじめて横になってみると本当に温かい。エアコンで冷えきったからだには、ちょうどいい温度でうとうとと幸せな気持ちに…。
この日は曇り・小雨を行き来しているような天気で、風がひんやりしていて、それもまた気持ちよかったです。温泉の湯気パワーで湿度もあるので、乾燥しておらず、それもまた心地よいです。
天然であるがゆえに温度が安定しないのは、たしかにデメリット。それでも、大自然のなかで温泉が川となって流れる音や雨音、鳥の鳴き声などの自然音を聴きながら岩盤浴ができるという体験は、施設の岩盤浴では味わえないものでした。わたしはこちらのほうが好き。
じんわりじっくり温まる感じだったので、そんなに汗をかいていないと思っていたのですが、立ち上がってござを見たら汗の跡がびっしり。汗はさらさらしていて気持ち悪くないタイプのものなのであまり気にならなかったのかもしれません。そしてお腹が空きました(笑)
17時になったら管理人さんが消毒に来られて、テントは施錠されます。毎日整備してくれてありがとうございます。
2回目|大雨の昼(13:00〜)
滞在2日目はお昼の時間帯に行ってみました。天気が薄曇りだったのが、到着した直後から大雨に…。
ところがテントのなかにいると、それすらも本当に心地よい。テントの床部分は雨が入らないように縁が少し盛り上がっているので、相当の大雨にならないかぎりは岩盤浴するのに支障はないと思います。

昨日と同じく、地をうつ雨音や川の流れる音。地熱パワーでポカポカと体の芯をあたためてくれ、涼やかな風がからだを適度に冷ましてくれます。控えめに言って最高です。
この時ふと実感したのが、からだが温まると、くしゃみと鼻水がピタッと止まるということでした。夏のエアコンで、思っていた以上に体の内側が冷えていたんだなと気づかされました。
3回目|快晴の午前(10:15〜)※ここで事件が起きる
滞在3日目。この日はチェックアウト後に、滞在最後の岩盤浴へ…。久しぶりの晴れだったからか、午前中だったからか、テントはかなり混雑していました。

快晴なのも気持ちがよいですね…と思って寝転がりましたが、この日…とうとうアブとの戦いが始まりました。
前日・前々日は雨だったからか、飛んでいるのをまったく見かけなかったので安心しきっていたのです。それが晴れた途端、数〜10分に1度くらいの頻度でアブがやってくる。そのたびにテント内が退治のために一体感に包まれてそれはそれで楽しさもあるのですが(笑)、おちおち横になっていられません。
アブも子孫を残すためですし、人の汗に反応するので、これはもう仕方がないことです。慣れきっている方は長袖・長ズボンでバスタオルをかぶり、肌を見せないようにしてずーっと寝ている方もいました!(すごい!)
わたしは作務衣で両腕・両足が出ており、おまけにバスタオルも小さめで体を隠すことができず…。虫に刺されやすく腫れやすい体質なので、かまれることを恐れて、結局早めに切り上げることとしました。
常連さんいわく、秋が深まったころなどはアブが少ないらしいのですが「その分、少し寒い」とのこと。個人的には寒いよりもアブがいない方がいいので、今度は晩秋頃を狙ってきてみたいと思います。
ちなみに、宿泊者は8〜18時の間であれば、チェックアウト後も玉川温泉・新玉川温泉を利用することができました(宿泊時にいただいた案内に記載されていました)。汗をかいた後もお風呂に入って帰れるのが嬉しいですね。
わたしはせっかくなので新玉川温泉の利用をしたく、チケットをもらって訪問しました。

意外だったこと|蚊はほぼいなかった
一方驚きだったのが、水場が少ない(?)からなのか、わたしが知るかぎり蚊はまったくいませんでした。
蚊やらアブやらの虫が持つ毒に弱く、刺されるとパンパンにはれるアレルギー体質なので、これは本当に助かりました…。夏の屋外で蚊を気にせず横になれるのは、なかなか貴重です。
ただ、道端で岩盤浴している人の中には蚊取り線香を焚いてる人もいた(!)ので、実際のところまったくいないのか、たまたまいなかっただけなのかは不明です。
混雑しやすい時間帯
3日間通ってみて感じた傾向ですが、午前10時頃がいちばん混んでいました。早朝など涼しい時間帯から始める方、1日2回岩盤浴をする方(朝食後に一度来て、夕方にまた来る)などが多いのかもしれません。
利用されている方の顔ぶれとしては、わたしのように初めての方もいらっしゃいましたが、地元の常連さんや、湯治で遠方から何度も来られている方がかなり多そうでした。
連日通っていると、常連さんと自然と顔見知りになっていきます。すれ違うときにご挨拶をしたり、「あら、昨日のお姉さん。テントいっぱいなの? それだったらこの辺にござ敷いて、傘さしたら?」と声をかけていただいたり。温泉地ではこうしたやりとりがわりと普通です。
混雑を避けたいなら、夕方(15時以降)が比較的落ち着いていた印象です。また、天気が少し崩れている時(曇り・雨など)は、アブが少ないというのも含めて狙い目かなと感じました。
玉川温泉の『屋内岩盤浴』
夜遅い時間にやりたいとき、天候が荒れているとき、虫が気になるとき。そんな時には玉川温泉の館内にある『屋内岩盤浴』も検討の余地ありです。(今回、わたしは利用していません)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | 7:00〜20:50 |
| 使用料 | 1時間(着替え含む)800円(玉川温泉会員は300円) 作務衣などのレンタル料は別料金 |
| 条件 | 要予約・宿泊者のみ |
| ベッド数 | 25床 |
※最新情報は玉川温泉HPでご確認ください。
天然の岩盤浴は雨でも入れますが(むしろ雨の日は風情がありました)、荒天時や歩くのがしんどいときなどの選択肢として覚えておくと安心だと思います。
天然岩盤浴を楽しむ『4つのポイント』
わたしが3回通って感じた「楽しむためのポイント」をまとめます。
- タオルは大きめを(からだ全体を覆えるサイズが理想)
- ときおり体の向きを変える(低温やけどを防ぐために、適度にコロコロしましょう)
- 夏はアブ対策を(アブはいる前提で行った方が、実際遭遇した時に気持ちが楽です。偶然かもしれませんが、雨の日はほぼいませんでした。早朝・夕方などの涼しい時間帯も活動量が減るかもしれません)
- 適度に会話を楽しもう(挨拶はもちろん、常連さんとの会話を楽しもう。いろいろ教えてもらえることもあります)
まとめ|「ととのう」より「じんわり戻る」、それが天然岩盤浴
自然の恵みをいただいて、じんわり・じっくり・からだの内側から温度が戻ってくる。 そんな時間でした。
源泉の流れる音、山の涼しい乾いた風、湯気のほどよい湿り。天然成分に囲まれながら、地面に横になって何もしない時間。冷えを抱えたまま毎日を過ごしている方にこそ、一度体験してみてほしいと思います。
わたしが感じた2泊3日での体の変化(※あくまでも個人の感想です)
- 肌がつるつるになった(通常の岩盤浴よりすっきりツルツルで衝撃)
- くしゃみ・鼻水などの風邪・アレルギー症状がやわらいだ
- ニキビが治りはじめた(これは玉川温泉の強酸性パワーの力かと思われます)
次に行くときは、大きいバスタオルを持って、アブの少ない時期に体験してみたいと思います。
大自然の力で健康的に体を温めたい方、ぜひ一度足を運んでみてください。














大自然の恵みを思いっきりいただける場所です。結論から言うと最高でした!リピート確実です!